あなたにぴったりの専門家医師がきっとみつかる!
JR埼京線、武蔵野線/武蔵浦和駅/徒歩4分
メインメニュー
2018年1月23日 11:03
当院長がCEOを務めますAIメディカルサービスとがん研有明病院との共同研究成果が発表されました。
私共の院長を中心とする研究グループは世界初のピロリ菌内視鏡画像人工知能診断を開発しただけでなく、
これまでとても困難とされてきた、胃がんの内視鏡画像人工知能拾い上げ診断においても世界初で成功という、ダブルの快挙を成し遂げました。
・人工知能(AI)を活用して、内視鏡画像から胃がんを検出するシステムを開発しました。
・6mm以上の胃がんを98%の精度で発見することができました。
・1画像の診断にかかる時間は0.02秒(2,296枚の画像を47秒で処理)でした。
・動画にも対応し、内視鏡検査時のリアルタイム自動検出システムへの応用が期待されます。
公益財団法人がん研究会有明病院(病院長:山口 俊晴、所在地:東京都江東区)の平澤俊明医師(上部消化管内科副部長)と株式会社AIメディカルサービス(CEO: 多田智裕、所在地:東京都新宿区)の多田智裕医師(ただともひろ胃腸科肛門科院長/東京大学医学部客員講師)らの研究グループは、人工知能(AI)を活用し、胃内視鏡静止画像の中から高精度に胃がんを検出する内視鏡画像診断支援システムを開発しました。
胃がんは慢性胃炎を背景として発生しますが、慢性胃炎の中から胃炎に類似している胃がんを拾い上げることは、経験を積んだ医師でも難しい場合があります。
本研究グループは最先端のAI技術であるニューラルネットワーク注1)を用いたディープラーニング注2)を活用し、13,584枚以上の胃がん内視鏡画像をAIに機械学習させ、病巣検出力の検証をしました。
その結果、検証用の内視鏡画像2,296枚から全胃がんの92.2%、6mm以上に限定すると98.6%の胃がんを検出することができました。
これは熟練した内視鏡医のレベルに匹敵するものです。また、2,296枚の画像の解析に要した時間は47秒であり、解析速度は、人間の能力をはるかに超えるものでした。さらに、本システムは動画も解析処理させることができ、リアルタイム診断支援の可能性を示しました。
これまで、AIを活用した胃がん内視鏡診断支援システムの報告はなく、本報告は世界初です。
今後さらに改良を進め、胃がん内視鏡検診の内視鏡画像ダブルチェックへの応用や内視鏡検査時にリアルタイムで胃がん検出を支援する内視鏡診断支援システムの実用化を目指します。
本研究成果は、胃がん専門医学雑誌『Gastric Cancer』オンライン版(2018年1月18日付)に掲載されました。
世界最高水準の内視鏡医療を提供するべく、ただともひろ胃腸科肛門科スタッフ一同これからも頑張ってまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
hr