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■パーキンソン病について

パーキンソン病は、1817年にロンドンの開業医であるジエイムス、パーキンソンが初めて報告し、後に彼の名前をとってパーキンソン病と呼ばれるようになりました。パーキンソン病は老年期以後にゆっくりと始まり、進行する病気です。原因は中脳の黒質と呼ばれる部分の神経細胞が変性することにあります。この神経細胞は大脳の線条状体と呼ばれる部分に枝を延ばし、この部位でドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を作り出しています。この細胞が変性する結果ドーパミンが減少するとパーキンソン病が発症します。

パーキンソン病には、四大症候といわれる「振戦(ふるえ)」、「固縮」、「動作緩慢」、「姿勢保持反射障害」などの症状が見られます。「振戦」は手がふるえることで、安静時にふるえるという特徴があります。「固縮」は筋肉が固くなってくることをいいます。医師が患者さんの手を持って動かすと抵抗があり、鉛管のように抵抗があるのが、筋肉の固さの特徴です。「動作緩慢」は、動作がゆっくりとなり、動き出すまで時間がかかり、動きだしてもゆっくりしかできないなどの症状を言います。「姿勢保持反射障害」は、姿勢を保つのが難しい状態で、ころびやすいとか、歩き出すと小股で小走りになってしまい(突進現象)、前につんのめってしまうなどの症状をいいます。これらの四大症候が様々な組み合わせで出現します。病気は少しずつ進行しますが、進行のスピードには個人差があり一概には言えません。平均的には、5年から10年は薬が良く効く状態が続きます。一般的には天寿をまっとうできる病気とされています。

パーキンソン病の治療は、L−ドーパの入った薬による薬物療法が中心となります。L−ドーパは脳内に入るとドーパミンに変わり、不足しているドーパミンを補い、その結果、生化学的にみて正常な人に近い状態となって、手足がうまく動くようになります。現在は、L-ドーパとその作用を補う薬(ドーパミン作動薬)をうまく組み合わせて治療します。薬以外では、運動療法、定位脳手術、脳深部刺激法などがあります。このうち運動療法は薬物療法と同様に重要で、運動療法は症状の進行を遅くする可能性が指摘されています。私は、患者さんには、自宅でできるパーキンソン体操のパンフレットを渡して指導しています。パーキンソン病は一生涯病気とうまく付き合っていくことが必要ですので、薬物療法と運動療法とをうまく使い分けていくことが必要です。何かわからないことがあったら、遠慮なく質問して下さい。
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